ぷ
唐突だけど、今回は「ぷ」についてのお話。ついてこれない人もいると思うけど大丈夫！ 正直先生もついていけてないから！ でも指導要領に沿わないとだからさ！ いっしょにがんばろう日本！
ぷについて
だれでも一度は「ぷ」を見たこと、聞いたことってあるよね。クレー「プ」とか、くまの「プ」ーさんとか。
この「ぷ」ってさ、「あ」とか「ぞ」じゃなくて「ぷ」じゃん？ これがクレー「ア」になったり、くまの「ぞ」ーさんとか言っちゃうとわけがわからない。
そばにいつも「ぷ」があるおかげでぼくたちは暮らしていけてるってことだね。
まみこちゃんがあー明日何しよっかなーなんて考えてるときも。
たかし君が授業中お腹すいたなーって思ってるときも。
カリフォルニアの大地で収穫を待ちわびるサルタナ葡萄がきらめく朝も。
病めるときも健やかなるときも片時も離れず「ぷ」はぷのままぷ的にぷらしくぷをしてる。
でもさ、よくよく考えてみると「ぷ」って何？って話になる。
日常で「ぷ」を目にしたり音で聞く機会はあっても全然意識しないで使ってるから先生自身「ぷ」がなんなのか実のところよくわかってない。
これってもったいないことだと思わない？
せっかくだからこの機会にみんなももっとぷのことを知ろう！ ぷと距離を縮めてみよう！ っていうのがこの授業の目的ね。ここまでいい？
辞書でぷを調べる
ぷ「ふ」の半濁音の仮名。両唇破裂音の無声子音と後舌の狭母音とから成る音節。
なんだか難しく聞こえるね。でも大丈夫！
先生といっしょに、あわてずゆっくり読み解いていこう。
ぷって何？
「ふ」の半濁音の仮名
半濁音というのは、ぱぴぷぺぽのこと。
文字を見てみると右上に小さく丸がついているのわかるかな？
これがついてると「ぷ」で、ついてないと「ふ」になります。
ん？ どうしてって？
なぜかというと、そういうふうに昔の人が決めたから。
それが物事の決まりってやつだよ。
両唇破裂音の無声子音と後舌の狭母音とから成る音節
漢字ばっかで読みにくいねー。用語を一つずつ解説するよ！
・両唇破裂音
「ぱぴぷぺぽ」を言うときの唇はどうなっているかな？
まずはじめに上と下の唇を合わせて口を閉じるよね。それから内側から息を押し出して風船が破れたみたいに唇を開く。このとき出る音が両唇破裂音。
・無声子音
子音（しいん）は喉のどこかで息が障害物に邪魔されたり通路を狭められながら出す音。「が」とか「ど」とか「ぶ」とか必ず声が乗る子音が有声子音で、「く」とか「す」とか「ぷ」とか声が乗らなくても発音できるのが無声子音。
・狭母音（せまぼいん）
息が喉の通路を通る際に妨げを受けずに発される音が母音。あいうえおだね。で、特に下顎の開きが小さい母音を狭母音って言うんだ。「イ」とか「ウ」がこれにあたるね。
それじゃあ実際に「ぷ」を発音してみよう。やり方は次の3ステップ。
- 唇を合わせて口を閉じる。
- 舌の根元の方を使って口の中に「ウ」の形をつくる。
- 息をぶつけて唇を破裂させると同時に「ウ」を発音する。
どう？ できたかな？
それが「ぷ」だよ。
身の回りのぷ
ここまで理解したところで次に進んでみよう。
みんながよく使うぷはこれでいいんだけど実はこれ以外にもぷってあるよね。
何だと思う？
ヒントは「口以外」。
さあ、わかるかな〜？
チクタクチクタク
チクタクチクタク
チクタクチクタクチーン！
はい、それじゃあみんなで言ってみよう〜！
正解は〜〜〜〜？
「「「「「「「おならッ！！！！」」」」」」」
ハーイ、大正解！ みんなすごいね〜！
そう、おなら。おならプ～って言うしねえ。
こらこらそこ笑いすぎ。
他にもぷ見つけた人いる〜？
「はい！」
何？
「楽器！ トランペット！」
あー、たしかに〜！
「はい！」
うん、どうぞ。
「PPAP！」
うんうん、あれ面白いよねー。でも「ぷ」は入ってないからねー。
ん、君は？
「おならっ！」
わかったわかった。笑
おい、そこの三人！ 授業中はPPAP禁止だぞー。
「はいはーい！ 先生はーい！」
ん、言ってみて。
「おならァ」
はいはい。もうみんなおなら大好きだねえ。
だからPPAPやるなって！
「先生もおならするー？」
そりゃあ、おならするよ。先生だって人間だもの。
「ぎゃあははははははは」
「うきゃきゃきゃきゃきゃきゃ」
「アイハーバペ〜ン！」
こらみんな、ちょっと騒ぎすぎだぞ！
しーずーかーにー！ 静かにしなさい早く！
「せ、先生おなら！ おなら！」
「あははははははははははっ！！！」
「（ズンズン♫）ウァ～ンッ！ ペンパイナッポーアッポーペン（ズチャツカズチャツカ♪）」
いい加減にしろお前らコラァッ！！！！！！
おわり。
