2017-08-13 言葉を手放すとき 詩 空。 白。 なごり。 言葉を手放して 橙の夕やけ。ここからいなくなる。 空。 たなびく糸。千千に線が。 海のごとくに日々たち笑う。魚。 円錐曲線の群れは時々刻々と形を変え 時計の針が進まぬよう四肢を使って抑える少女 たれかのさよならが星の間を縫って飛ぶ 光。 遠くから波の音。 もう奇跡はいらないから。 愛してるなんてどうでもいい。 君のことを知りたいだけ。 有閑。 星と共に巡る夜。 あの明かり 今、少し寂しそうに 笑ったみたい