普通に生きてたら死にたくなるじゃん
どうしてみんな平気な顔して生きてるんだろう。
どうしてみんなこんなつまらない日常を(会話を)(対応を)(他人を)(自分を)普通に受け入れられるんだろう。
(彼女のパンティを脱がしたい)
退屈とは対極にある、死ぬほど笑っていた日々を思い出す。
例えば、友達とソファの上で『ソーファ』をやったこと。
屋上で全裸運動会を開催した夏の夜。
一人だけ捕まったいたずらの共犯者が空手部所属の被害者に首を絞められるのを見る放課後。
色とりどりの宝石に負けずとも劣らないかけがえのない記憶。
この先また同じくらい素晴らしい交友関係を新たに築くことができるだろうか。正直、難しいと思う。
くだらないことを話すには、ぼくらはあまりに分別を持ってしまった。っていうか、持たされた。持たされた上、人と接するときそれを使用することを義務とされた。この世界では分別のない言動をする者は服を着ずに歩くのと同じことなのだ。だから彼らはごく自然に分別をする。対してぼくの場合、どこかぎこちない。もともとゴミの分別が得意ではないのである。
嗚呼それにしてもぼくの周りには見渡す限り聞こえのいい言葉を並べる人ばかりなのだ。
左様な面子と同じ時空に存在していると、ぼくの胸の内からドロっとした油みたいなのが湧き出してくる。そんで「みんな死んじまえ」って声の形が飛び出す直前であえなく喉チンコにぶつかって胃に落ちてゆく。
無闇に「チ◯コ」と言えない窮屈な世界!
横並びになって歩いていても不意にケツをぶつけられることのない平凡な人生!
普通! 退屈! 予定調和!
だからぼくは早く年をとりたいと窓の向こうのお月さまに願っているよ。
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こういうことがぼくを生かしてくれるんだなあ、と抜け殻はかぷかぷ笑うのでした。